硬水のいろいろな効果
もともと日本人は便秘になりやすいと言われています。その原因は欧米人などと比較して腸が長いからとされており、又、もともと日本には古くから独自の食文化が受け継がれていて、その食文化の歴史を経て日本人ならではの身体も作られてきています。
ところが、欧米化された近年の食事や生活によって、今まで保たれていた日本人の生活バランスは与儀なく変化することになり、その結果として便秘しやすい人も増加した経緯があります。
便秘になる原因は腸そのものの動きが弱くなっているという場合もありますが、食生活の変化による食物繊維などの摂取量の減少で便が押し出されないという場合もあるのです。
この点には硬水のミネラルウォーターが効果的とされています。硬水のミネラルウォーターで水分を摂取すると、身体の中で水分を必要とする場所に優先的に水分を補給してくれます。もちろん、水分の絶対的な摂取量が不足しては意味がありませんから、普段から硬水のボトルを携帯して、ちょくちょく飲むようにすれば効果的だと思います。
他にもフランス語で温泉での肌ケアをする意味のテルマリズムという言葉がありますが、これはエビアン等の硬水ミネラルウォーターが温泉水になっています。これらの施設の利用では健康保険や社会保険が適用されるそうで、つまりフランスでは、ミネラルウォーターの治療効果が医学的に認められているわけです。
ヨーロッパでは火山帯が少ないので温泉の湯量は少なく、泉温も低いので温泉地はあまり発展しませんでしたが、飲用水の質が悪いこともあって一部の入浴客は温泉水を飲用していたのです。
これにヒントを得た温泉地が温泉水を瓶詰めにして売り出したのが評判となり、飲泉習慣が根付いていったのです。ミネラル分が多く含まれる硬水ミネラルウォーターは、便秘の改善に加えて肌荒れ、カルシウム不足による骨粗しょう症などにも効果的だといわれ、愛用者が増えているようです。